心の安定の確保ができる学校に(後)

昨日に引き続き、これから学校を

選ぼうとしている人が確認しておいて

ほしいこと。『衣・食・住』のうちの

最後の一つです。


『食』、つまり給食や食事をめぐる環境は

本人の心の安定が得られるものかどうか。

かなり大事。


これ、わたしたちの頃にはそれほど考えなくて

もよかったことなんです。というのも当時は

給食が無かったから。

弁当なのは親は大変だったのかもしれないです

が、子どもが食べられる量だけを持たせれば

良かったわけで。


給食 となると、基本的な量は一定となる。

そこへ指導的な面がプラス。決められた時間に

定量を食べなければならない。息子にはそれが

ものすごく苦痛だったようです。

うちの子は牛乳を除けさせてもらいました。

小学校のころ、冷たい牛乳を時間内に定量

飲まなければいけないことで、おなかを

壊したり、午後の授業で吐いてしまったことが

多かったのです。それだけでもものすごく助かった。


次に本人の給食の壁となったものは、”時間”

でした。給食時間1時間弱のうち、準備やその他

に時間を取られて、食べる時間は平均12分だった

そうです(本人談)。12分でごはんを茶碗

1杯、大きなおかずと小さなおかず、汁物を

完食しなければならない。他の人は牛乳もプラス。


そこで本人が身に着けた技は『鵜呑み』でした。

面談で毎回、言われたのです。

「給食食べるの、クラスでいちばん早いよね。

食べるのは全く問題ないね~」

・・・いや、丸呑みなんです!

その「できる」は、問題アリアリなんです!!


あと、食事時間が12分になってしまう理由の

『その他』が、何なのかというと・・・

担任の先生(給食は、支援学級でなくて

通常の学級で食べるきまり)が席に着くまで

食事がスタートできないルールで。

ただ突然、会議などが入って

先生が食事前に不在になる日もあった。

戻って来るまでに生徒は

配膳された給食を前にずっと

待たないといけなかったそうで。

12分→11分→10分 と、食事時間がと

減っていくのをただ見ているだけの日が

しんどくてたまらなかったみたいでした。

「食べる時間がない」「食事を噛みたい」と

この3年間言い続けていました。


食べる という行動は、思っているよりも

デリケートな行動だと思うのです。

あれ食べないこれ嫌い という偏食の人に

ひと口くらい食べてみたら?と勧めるのは

大切だと思うのですが、

特定の食材に対して”残念な思い出”は

子どもにはつけて欲しくないと思っています。

(大人で「これ昔、無理やり食わされたから苦手」

と言っている人は多い)


・量が一定の給食であれば、ゆとりを持った食事の

 時間が確保できるかどうか

・給食の時間が少ない場合は、量が減らせられるか

・食後にトイレに行くのに不自由しないか など。

入学前によく確認しておいてほしいです。


ご飯を噛む って、人間に必須の行動やと

思うんやけどなあ。


Speakeasy

スピークイージー=もぐり酒場、隠れ家カフェ の意。 入るときの合言葉はいらないけれど、極力リンクを貼らない、宣伝しない 来たいかただけどうぞ という場所。

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