門出の歌

学校の卒業式に歌われる歌って、何曲ほど

あるのでしょうね。


卒業式何歌うの?と、式の練習をしていた

息子に尋ねたところ、

「栄光の架橋」

との返答でした。

あのオリンピックの歌??富田選手が鉄棒の

演技をして絶妙の着地をした、アテネの

シーンしか印象にない。

前から(体育の先生の力が強い学校やなあ)と

思ってはいたけれど、最後まで体育っぽいのか。

そんなことを思っていました。


で、当日。式場に流れたのは

やはり「栄光の架橋」。


 ♪ 誰にも見せない 泪があった

  人知れず流した 泪があった


・・・いやいや、普通に人前でわんわん泣いてたで?

と、この3年間の我が子の様子を斜め上から振り返る。


 ♪ いくつもの日々を越えて

   たどり着いた今がある 


今年から、市内の中学校の卒業式は

公立高校の受験日の後で開催されることに

なりました。だからこの歌なのかな。


 ♪ もう駄目だと嫌になって

   逃げだそうとした時も

  想い出せばこうしてたくさんの

  支えの中で歩いてきた


あれれ?この歌、2番の歌詞って

けっこう卒業の歌っぽい・・・


フルコーラス聴いてみた結果。

思ったよりこの歌、卒業ソングやん!

新たな発見をしたのです。


『栄光の架橋』が流れるときってたいてい、

オリンピックの映像と一緒だったりするので、

スポーツの印象が強いんですよね。

これまで思い込みに縛られていたのは、

自分だったと気がついた。

周りの保護者のなかには、一緒に口が動いている

人もいらして。親子が共に知っている曲も悪くない

なあと考えたのでした。


あとで調べて、『栄光の架橋』は現在

卒業式でよく歌われている歌だと知る。

熱血スポーツソングとしか思っていなかった。

ゆず、ごめんなさい。


最後に歌っていたのは『いのちの歌』。

これも正直、わたしのなかでは

『朝ドラのなかで、宍道湖をバックに

マナカナが歌っていたやつでしょ』

という印象なんです。めっちゃいい歌なのに

・・・NHK、強烈なイメージ与えすぎ!


わたしたちの時代は、

『蛍の光』『仰げば尊し』『巣立ちの歌』など。

卒業式 = 別れ、さようなら、旅立ち

という感じです。

令和の今は

卒業式 = 新たなステージへ、希望、

      命を大切に、生きる

といったイメージなのかなあと。

聴いた歌から推測しました。


ところで。

卒業式が終わり、自宅に戻って

「『栄光の架橋』って思ったより

卒業式ソングやったわ」

と息子に話したところ、

彼は一言

「『誰にも見せない泪が~』のナミダは

『酒と泪と男と女』と一緒だ!」

と言っていたのでした。

ここにも新たな発見をしたヤツがいた。


思春期に

少年から

オッサンに変わる。

Speakeasy

スピークイージー=もぐり酒場、隠れ家カフェ の意。 入るときの合言葉はいらないけれど、極力リンクを貼らない、宣伝しない 来たいかただけどうぞ という場所。

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