3年後の、落としどころ

息子の中学の卒業式が今日、ありました。

思うことがいろいろあった中学生の3年間なので、

あっという間のようで、実はとても長かった3年。

まあ、まつわるいろんなことは別の日にして。


小学生のころ、卒業式の練習をしたうちの子が

こんなことを言っていました。

「どうして卒業式のときって、名前を

呼び捨てで呼ばれないといけないのだろう。

悪いことをしたみたいだ」

その疑問を先生にぶつけてごらん と母。

当時の小学校の先生にたずねてみたけれど

「スポーツ選手なんかも、呼び捨てでしょう?」

といった回答で、本人的に納得がいかないまま

小学校を卒業したのです。


そして3年後。同じ疑問をまた言っていました。

ところが、今回は卒業式の直前で

こんなことを言っていた。

「もう僕は、卒業式での呼び捨ては

『映画館で見る最後のスタッフロール』だと

思うようにするよ」

おお、その手があったか!


そうよねえ、卒業生はみんな

中学校を構成するメンバー。

ライブの最後で

「バンドメンバーを紹介します」

って言ってるようなものかもしれないね。

そんな話を親子でしました。

以降、息子から「呼び捨てが嫌だ」と

言ってきたことはありませんでした。


この件でとてもよかったことは、

息子が自分で考えて、彼なりの方法で

うまく心の落としどころを発見できた

ところです。

3年も掛かったけれど、こういうこと

ってけっこう大事なのよね。

Speakeasy

スピークイージー=もぐり酒場、隠れ家カフェ の意。 入るときの合言葉はいらないけれど、極力リンクを貼らない、宣伝しない 来たいかただけどうぞ という場所。

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