ヘンな検査の向こうに健康はある
今日は一年に一度の健康診断の日。
朝から昼前まで絶飲食という、何とも
テンションが下がる状況でありながらも
都度都度置かれる状況がヘンで、思い出すと
ちょっと面白い。
上から降ってきて、一度コツンと頭に当たっ
て帰って行く身長計なんかもヘンなのですが、
”ヘン”の最たるものが「バリウム検査」に
あるのではないかと思うのです。
あの検査、実にけったいですよねえ。
ドローンカメラのごとく、胃の様子を外から
チェックする という胃部X線検査を受ける
のは5年ぶりくらい。3年ほど前に内部探査
(胃カメラ)を受けているので、確か
あれほどはしんどくはなかったはず・・・と
思いつつ、いざチャレンジ。
最初に
「この粉を口に入れて、この液体で流してください」
と粉と小さい液体の入ったコップを渡される。
えっ、バリウムって今の時代、こんな少量で
いいの?前と違って楽勝やん!と医学の進化を
勝手に感じていたところ、それはあくまで
炭酸ガスの液体。その後に倍くらいの大きさの
コップでしっかりバリウムを飲まされましたとさ。
そこから検査台に寝転がり、右に回ったり左に
傾いたり、うつ伏せ状態から足側だけ引き上げ
られたりして。まるで無重力体験のような状態
が続きます。三半規管のほうが先におかしく
なりそう。何のアトラクションやねん。
終わった後にもれなくもらえる下剤は恐ろしい
ほどに赤い色の粒で、バリウムの白とまるで
対照的でした。紅白がわたしの胃の中で闘うのね。
この検査を久しぶりに体験して思ったことは、
「感覚過敏の息子は、大人になって
この検査に耐えられるのだろうか」
ということでした。
つい子どもの心配をするのが親と言うもの。
小学校入学してすぐに実施された心電図検査も
事前に家で練習した(でかい洗濯ばさみで
足を留めて、ゆるい吸盤を身体に貼り付けた)
のに、本番は大騒ぎして再検査だったのです。
昔、通っていた園では、感覚過敏の子のために
”散髪屋さんごっこ”という遊びをよくしてくれ
ていた。ゴミ袋で作ったケープをお客さん役の
子に巻いて、散髪屋さん役の子がペットボトル
で作られた先生お手製ドライヤーで髪を乾かす
(フリをする)。実によくできた遊びでした。
今のうちに”胃の検査ごっこ”をしたほうが
いいのかもしれません。
粉のラムネを口に含ませて少量の水で飲み、
「バリウムです。げっぷしないで」と、
飲むヨーグルトを飲ませる。
両側に取っ手をつけた板みたいなのに乗せて、
大人二人掛かりでぐるぐるやる。
いかがでしょう。
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