真冬の銭湯へ

夫は不在の連休最終日は、朝仕事に行き、

昼まで自宅にこもって作業。いつもと

そう変わらない月曜日です。違うのは

息子がいること。


家での仕事が一息ついてから、子を誘って

銭湯に行きました。家族三人でスーパー銭湯

はよく行くけれど、息子と二人で銭湯 は

初めての体験です。連れは中学生男子、もち

ろん、男女別々の風呂に入らなければなりま

せん。


行く前に、「銭湯の心得」を紙に書いて

渡しました。

・タオルを腰あたりに巻いて入ること

(裸でキャッホー!はNG)

・洗うときは泡や飛沫を飛ばさないこと

・楽しくても歌ったりしゃべったりしないこと

・・・今の彼に必要なのはこの三点です。

昔は、どこの先頭にも赤鬼みたいなおじい

ちゃんが入っていて。悪いことをすると

「コラァ!」と怒ったりもしていたと思う

けれど、今はそんな人いないからね。

親が下準備をするしかない。

行ったのは「蓬莱湯」さんです。

天然温泉の銭湯でありながら、モダンな

雰囲気も漂う空間。

何より、これまで「LGBTの人が気軽に

入れる日」や「乳がんの人が気兼ねなく

入れる『乙女温泉』」など、多様性を

尊重したイベントを積極的に考えてくだ

さる。大変ありがたい銭湯なのです。

自閉症中学生の銭湯デビューは、ここしか

ないでしょう。


なるべく人の少ない、開店したての時間を

選びました。といっても外は小雪が舞う

お天気、15時に行ったところでお客さん

は多かったです。

10年ほど前、ここに息子を連れて女湯に

入ったなあ・・・と思い出す。覚えてる?

と彼に聞いてもいまいち、よく覚えていない

ようでした。


10年ぶりくらいに入った蓬莱湯は、昔より

硫黄の香りが強く出ているような感じが

しました。東京の銭湯ほどではないけれど

お湯も褐色をしています。

浴槽が真ん中にあって、その周りを洗い場が

囲んでいる作り、関西に多いらしいね。

壁の向こうの子が気になりつつも、温泉を

しっかり堪能いたしました。

やばい、けっこう待たせたかな。


少々急ぎ気味に支度をして女湯から出てく

ると誰もいなかった。息子のほうが長湯やん。

もう少しゆっくりすりゃ良かった。


待合室で彼が言いました。

「ここに、ケーキのオモチャあったよね。

2分の1とか3分の1 とか書かれたやつ」

・・・それだけ覚えていたのか!確かに、

前に来たときあったような気がする。


いろいろ不安はあったけれど、

一人490円でホッカホカになったので

結果オーライです。

また行こうね。

Speakeasy

スピークイージー=もぐり酒場、隠れ家カフェ の意。 入るときの合言葉はいらないけれど、極力リンクを貼らない、宣伝しない 来たいかただけどうぞ という場所。

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