今だから読みたい
詩人の谷川俊太郎さんが亡くなられたそうですね。
この『しんでくれた』という詩は
結婚して間もないころに知って
夫と二人して衝撃を受けました。
けっこう残酷な事実のもとに我々は
存在していて、それでも前向きに締
めくくられたラストに改めて
「谷川俊太郎はすごい」
と思ったものです。
今でもたまに二人でもの食べるときに
「・・・しんでくれた」と
言ってみたりする。
数多くの詩の中で印象に残るものは
戦争に関するものです。
分かりやすいタイトル、おだやかな
やさしいことばで、戦争を知らない
世代に平和の大切さを伝えてくれる
作品がとても好きです。
『へいわとせんそう』は今年になって
読みました。
中学1年生の国語で最初に習う
『朝のリレー』という詩も、
平和だから朝は穏やかに世界に巡ってくる
のであって、我々は穏やかな朝を
次世代に繋いでいかないとね といった
意図を感じるんです。個人的には。
昔からのメディアが悪い、ネットの表現が全て!
とか、その逆とか、○○さんが〇でそうじゃない人が
×で みたいに、
分断 が世界でも日本でも起きすぎている。
分断は争いを生み、争いが
また争いをもたらす。
今、ものすごく怖いです。
そんな世の中を、谷川俊太郎さんは
どう見ているのかなあ と思った
ばかりでした。
ご本人は居られなくとも、詩が
いつまでも読まれますように。
そう願ってやみません。
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