子供らが読む本の第一位
先日、本を10冊紹介するイベントに
持って行こうか迷った本の1冊。
発達性読み書き障害 の息子さんを持つ
漫画家さんによるコミックエッセイ。
仕事場に置いておこうと思って、かなり前に
買いました。
うちの子、どうしても書く字が汚くて。
何かの障害があるのではないでしょうか?と
書塾に訪れる親御さんが居られたので、
こういう感じでしょうかね と
例の一つとして提示するために購入。
今のところ、この漫画に出てくる息子さんほど
顕著に現れたかたには出会っていません。
(わたしは診断するプロではないので、あくまで
見逃していなければ ですが・・・)
この本、いつも仕事場に置いていて
書塾での文庫として、お子さんの手が
届きやすい位置にあるのですが
驚いたことに、これを手に取る小学校
低学年の子が多い。
繰り返し読んでいる子もいる。
不思議と、小さい子に読まれる本。
そして、これを読んだ子らは、
「こんな子って、本当にいるのかなあ」
と聞いてきたりする。
うん、いるよ と返事をすると
「ふーん」とか「へぇ~」いう返事が
返ってくる。ウソやん でも、そうやろな
でもなく、ふーん。
肯定でも否定でもないから、それでいい。
「ウソだ」と言われると、自分の子が
発達性障害の一種なので、仕方ないとはいえ
ちょっと気になるし、
「そうやろな」と言うときには、だいたい
その後に「あの子がそうじゃないかと思うのよね」
みたいな、第三者の話が出てくるだろうから。
「ふーん」という子も、大きくなるなかで
こういう障害を持った人に接するかも
しれない。
そのときに「あー、あの本に書いてあった
タイプの人なのやな」と、ふと思い出してくれたら
いいなあと思います。
ちなみに、この本に登場する書字障害の息子さんは
めちゃくちゃしっかりしている。
本の途中に載っている、自分のことについて書いた
人権作文は、読むと毎回感心するし感動する。
困難な状況のなかでも、人の役に立ちたいという
思いに溢れているので。
この本が出版されてから7年ほど過ぎているので、
大人になった彼がいい毎日を過ごしていればいいな
と思っています。
この夏、息子にも自分の状況や思いを
文章にできないものかと試みてはみたが
やっぱり難しかった・・・・・・
親の努力もまた、必要なのですよね。
努力不足でごめんよ息子。
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