生活が折り重なった色

息子が

「もう使わないからいらない」

と持ってきた、小学校の絵具セットの

パレット。

使いこんだパレットって

いろんな色が混ざっていて、

きれいな色ではないのですが

なんというかこう、しみじみ

味わいのある色になるなあって

思います。1回使っただけじゃ

なく、何回も使ったことで、層

みたいに重なってできた色の

汚れ。うまいこと表現できないの

ですが、そこに生活した跡がある。


これを見て思い出した。

わたしが3歳だったか4歳だったかの

ころに、小学生の従姉の家に遊びに行

くと、彼女が絵を描いているところで。

ものすごく指先が汚れていたのが、

不思議とかっこよく見えたんですよね。


画材で汚れた画家のエプロンとか、

粉がついて白っぽくなったパン屋さんの

エプロンとか。汚れて年季が入った

もののほうに格好良さを感じるのは

どうしてなんでしょう。

Speakeasy

スピークイージー=もぐり酒場、隠れ家カフェ の意。 入るときの合言葉はいらないけれど、極力リンクを貼らない、宣伝しない 来たいかただけどうぞ という場所。

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