王子の耳は犬の耳

中学生の子供が、支援学級に在籍しています。

自閉症スペクトラムです。

困ったところの一つに、耳が良すぎる というものが

ありまして。何かと耳を塞ぎます。

いろんなところで、わたしたちよりもいろんな音が

耳に入ってきて気になるみたい。

時折イヤーマフ(耳栓)も活用して、けっこう効果が

あるのですが、夏場は使っていると

臭くなるのが困りものです。


先週、深夜にひどい雷雨がありました。

大人でも起きてしまうほどの稲光と雷の音に、

となりの個室で寝ている人は大丈夫なのだろうか 

と心配していたら、やっぱり起きてきた。

「寝られないよう」と悲しい顔をしている。


もう中学生なんだし、

「戻って一人で寝ておいで」

と言うこともできたのですが。

昔、実家で飼っていた犬がものすごく雷を怖がっ

ていたことをそのとき、思い出しました。

深夜だろうが飛び起きて、がたがた震えながら

必死のパッチで階段を上って、寝床までやって

きたのです。そうか、犬は耳がいいからなあ 

と気の毒に思ったものでした。


あのときの犬をかわいそうに思って、

人間の子どもを追い返すのは

いかがなものか。

先週のその晩は、結局、息子と一緒に寝ました。

誰かいるとよく寝られるみたいで、その後

すぐに寝入っていました。

雷も収まったようでよかった。


犬と一緒にしちゃ悪いと思いつつ、

犬のおかげでうちの子が安眠を獲得できたのは

確かです。


犬ならもう少し活発で従順なはずなのに、

うちの子の行動はどちらかというと

猫っぽいです。

自由気ままに家でごろごろしている。

Speakeasy

スピークイージー=もぐり酒場、隠れ家カフェ の意。 入るときの合言葉はいらないけれど、極力リンクを貼らない、宣伝しない 来たいかただけどうぞ という場所。

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